記憶力を高める東大生のノートの取り方は誰でもできる簡単なことだった!
所さんの目がテン!で明らかになった東大生の勉強法
所さんの目がテンという番組で、東大生の勉強法というものを特集したことがありました。
この番組が興味深かったのは、調査で明らかになった東大生に特徴的だと思われる勉強法を、実際に東大生とそうではない大学生との比較実験によって、実際の効果を検証している点でした。
一番手っ取り早いのは実際のテレビをまるごと見ていただくことです。
約30分近くの番組ですが、興味あり、時間がある人は最後まで見てみてください。
時間が無い方、動画を見るのが面倒な方は、実際に番組内で効果が確認できた東大生の勉強法、ノートの取り方をまとめてありますので御覧ください。
何でもノートにメモすることで記憶力が良くなり成績が上がった
番組ではあらかじめ東大生に特徴的だと思われる勉強方法を列挙し、果たしてそれが本当に効果のあるものかを実験検証するというスタイルを取っていました。
まずはじめに実験検証したのが、ノートの取り方でした。
授業中の東大生と偏差値が平均の大学生グループのノートの取り方を比べると、東大生は平均の大学生よりも明らかにたくさんのこと、先生の言うことを片っ端からノートにメモしていました。一方、平均的な大学の学生は、あまりノートを取らないか、取ってもせいぜい先生が板書したものをそのままノートに取る程度でした。
そこで、番組ではとにかく授業中に何でもかんでもとにかく多くのことをノートにメモすることが、記憶力の向上、成績アップにつながるのではないかと仮説をたてて、次のような実験をします。
誰もが今まで勉強したことのないような内容の授業を、2つにわけたグループに受けてもらいます。一つのグループは、東大生の多くがやるように、あらゆることをノートにメモさせます。もう一方のグループは、先生の板書、黒板に書かれた内容のみをノートに取ってもらいます。
ノートのとり方の違い
Aチームは先生の話をできるだけノートにメモにとる。
Bチームは先生の板書だけをノートする。
授業後のノートの違い
Aチームは実験後、5ページもノートを取っていた。
Bチームは板書だけだったので2ページのみ。
テストの結果
その後、A、B両チーム同じ条件でテストすると、AチームはBチームより高得点続出。
勉強法の検証
そのため、今度はAチームは板書だけ、Bチームはできるだけ先生の話をノートにとる。
つまり条件を逆にした所、今度はBチームが高得点続出になった。
このように、全く同じ人達が、ノートの取り方を変えるだけで、成績が逆転したのです。
つまり、授業中に先生が黒板に書いたことだけでなく、喋ったこと、あるいは気がついたこと、なんでもとにかくノートにメモすることで、簡単に記憶力が上がり、成績がアップすることが証明されたのです。
記憶のとっかかり、思い出す糸口を増やすことができる
上記の実験結果に関して、専門家は次のように解説していました。
というわけです。関係ないことまで色々と書くと、覚えることが増えてしまい、覚えきれなくなってかえって記憶力が落ちるのではないか?と心配する人もいるかもしれません。
しかし上記の実験結果でも明らかになったように、また専門家が解説してるように、とにかくたくさんメモすることは、記憶力を減退させるのではなく、逆に覚えるきっかけを増やすことにつながり、それが成績を上げるのに貢献するのです。
これは脳の神経細胞、シナプスに沿って説明すると、記憶するときにより多くのシナプスをつなげることによって、シナプス間結合が強くなり、より長く記憶されるということです。
簡単な復習でも記憶力が高まり成績がアップ
次に番組で東大生の勉強法の特徴として取り上げていたのが、小テストの取り組みでした。
小テストとは、授業のはじめに前の授業を覚えているか、簡単にテストすることを指しますが、番組では東大生の多くはこの小テストを真面目に取り組むが、平均的な学生は小テストを疎かにしているとしていました。
たしかに小テストとは前の授業のそのまま繰り返しですし、大抵は非常に簡単な設問なので、いちいちそんなテストしなくても覚えているよと言わんばかりに、多くの人はめんどくさがって小テストを疎かにしている傾向があるのではないでしょうか。
これも平均的な大学生を2つのグループに分け、Aグループは小テストを行い、Bグループは小テストをしないで、そのあとに実際のテストをすると成績に違いが出るかと実証実験をしました。
この実験が興味深かったのは、Aグループで小テストを行った際に、なんと、答え合わせをしなかったのです。
答え合わせのない小テストなんて、まったく意味がないと思われますが、驚くべきことに、答え合わせをしない小テストをしたにもかかわらず、小テストをしたAグループの成績は、Bグループより良かったのです。
これも、またAグループ、Bグループ、同じ条件で反対のことをしたところ、やはり答え合わせをしないにも関わらず、小テストをしたほうのグループのほうが成績が良かったのです。
東大生は遊び感覚でさり気なく記憶力を高めていた!
小テストに真面目に取り組むことで、記憶力が高まり、成績が良くなるというのはなんとなくわかるのですが、そう言われると、東大生は四六時中勉強、勉強、勉強をしている、そんなイメージを持たれるかもしれません。
そんなに勉強ばかりしていたら、逆に頭がおかしくなりそうですよね。記憶力がよくなって成績が上がるとしても、ずっと勉強ばかりしているような生活を送りたくないと思うかもしれません。
ところが、番組は東大生を観察して気づいたこととして次のことを紹介しています。
東大生は休み時間にクイズ感覚で質問の出しっこをしていた
→遊び感覚で記憶力を高めていた
東大生たちは、勉強をしているという感覚なしに、自然と記憶力が高くなるようなことを遊び感覚でやっていたのです。
小テストというと非常に堅苦しく聞こえるかもしれませんが、東大生はもっとカジュアルな、クイズのような遊び感覚で、自然に授業の記憶の定着をはかっていたのでした。
まとめ
以上の2つの方法は、誰でも今すぐに実行できることで、しかも即効果のでる方法ですね。
- できるだけ多くのことをノートに取る
- 小テストをやる
この2つに取り組むだけで、あなたの記憶力は確実に即座に高まり、成績はアップします。ぜひあなたも今から実行してみてください。
たったこの2つを実行するだけで東大に入学できるかもしれません!