【ライティング】書きたいことがたくさんあるのに書けない時の解決法
書く材料は簡単に集まるがゆえに書けなくなる?
昔は書く材料を集めるために、本屋に行ったり図書館に行ったものです。
でも、お目当ての資料がなかったりで、書く材料がない状態に陥ることがしょっちゅうでした。
だから、ものを書くにはいろいろと頭のなかに知識が入ってないと書けず、それが故に、物書きは博学な人でないと務まらない仕事でした。
ところがインターネットが登場してからというもの、グーグルやヤフーなどの検索エンジンに、言葉を入れてクリックするだけで、各材料はいくらでも集まりますから、書きたいけども、書く材料がない!なんて状態になることは、ほとんどないですよね。
むしろ、インターネット時代の人は、「書くことがありすぎて何から書けばいいかわからない」という状態に陥る人が多いかと思われます。
つまり、書きたいことがたくさんあるはずなのに書けない、というのは今の人達に特有の悩みなのです。
下調べをすればするほど混乱してくる
実は、私もこの状態によく陥ります。
原因はインターネットに情報がありすぎることですね。
何かの記事なり文章なり書くときには、まず書く材料集めから始めるのですが、インターネットで下調べをすると、想定していたよりも、もっといい材料、もっと良いテーマが出てきて、あれも書きたい、これも書いておきたい、そんな状態になることがしばしば。
そして、調べれば調べるほど、どんどん情報が増えていって、今度は、何をどのような順番で伝えればいいのか?わけがわからなくなってきます。
そんなことを続けているうちに、それまで書こうとしていたもののイメージからどんどん離れていってしまい、どれから書けばいいのか、結論をどうすればいいのか、なんだかわからない状態になってしまうんですね。
シャンプーの紹介記事を書く目的は紹介ではない
たとえば抜け毛が減るシャンプーの紹介記事を書いていたとします。
書くための材料なんて、いくらでも集まりますよね。
活性化なんちゃらをつかっていないから、とか添加物が入っていないとか、他の製品と違って抜け毛を防ぎながら洗浄力も高いだとか、香りもいいとか、値段が安いだとか。。。
で、いい記事を書こうと、その一つ一つを、インターネットを使っていろいろと調べていくと、どんどんといろいろな各材料が増えていくんですね。
で、しまいには、シャンプーの香りのことを書くだけでも、ひとつの記事になってしまうんではないか、というほど書く材料があつまって、香りのことと洗浄力との優先順位がわからなくなり、何を書けばいいのか、混乱し始めてくる。。
何から書こうか、どれとどれを書こうか、結論は何にしようか?
目的がはっきりすると情報も整理できる
そういう時は、シャンプーの紹介記事の、そもそもの目的をはっきりと意識してください。
シャンプーの紹介記事の目的はシャンプーを紹介することですが、更にその根本に迫ってみてください。
ビジネスにおいて、シャプーの紹介記事を書くということは、ビジネス的な視点で考えると、そのシャンプーを購入してもらうというアクションを消費者に起こさせるために、書くわけですね。
シャンプーの記事 = 購入してもらうために書く
そう考えると、記事の中にどのような情報が必要で、どういう順番で文章を組み立てればいいのかが見えくるのではないでしょうか。たくさんの情報の中で、必要な情報、いらない情報が自ずと整理できてきます。
例えば抜け毛がなくなるシャンプーの紹介記事の場合、シャンプーを買ってもらうために書くという目的をはっきりさせると、その文章を読ませるべきターゲットもはっきりしますね。
読ませるターゲット = 抜け毛を気にしている人
で、その人が目の前にいて、シャンプーの紹介記事を読んでもらって、シャンプーを買ってもらうという目的を明確に意識してください。そうすれば、あとは目の前いるターゲットとなる人に購入してもらえるような文章を書いていけばいいわけです。
ビジネスライティングの目的は人を動かすこと
このように、文章を書く目的をはっきりさせることで、その文章のどの情報に重点をおいて書けばいいのかが、よりはっきりしてきます。それによって、いろいろな情報の中で、何を重点的に伝えるべきか、どのような順番で書けばいいのかが見えてくるのです。
もし、あなたが「書きたいことがたくさんあるのに、逆に混乱して、何から書けばいいのか?何を書けばいいのかわからない、なんてことになったら、ぜひここで言う、「その文章の本来の目的はなにか?」という視点から、考えなおしてみてください。
そして、もしそれがビジネス文章であるならば、その文章の目的は人を動かすことなのです。
もしあなたが、書きたいことがいっぱいあって混乱した時は、そもそもその文章を書く目的を、はっきりしてみてください。