ゴーンが海外逃亡に成功したのは仕組を活用したから?
ゴーンが逃亡成功の秘訣を激白「連絡取れる仕組みをつくった」
日産自動車の社長だったにもかかわらず、日産自動車から横領を働き、会社法違法で起訴、逮捕されたゴーン被告。保釈中にまさかのレバノンへの海外逃亡を計り、多くの人を驚かせました。
保釈中の身とはいえ、通話の傍受や、連絡の制限、外出時の尾行などの厳しい監視体制下において、いったいどうやって海外脱出を成功させたのか。
それに関して、中東メディアのインタビューの中で、全体の逃亡計画は自分が立てたと語り、逃亡成功の秘訣に関して、次のようにいいました。
「厳しい監視体制のなかで支援者と連絡を取れる仕組みを作った」
ゴーン氏(中東メディアのインタビューにおいて)
逃亡するために、具体的にいろいろな準備、手配をした中で、そのすべてを総称して、一言「仕組を作った」と言っているわけで、この「仕組み」は、ビジネスを行うものにとってとても示唆に富む言葉です。
「仕組」によって不可能が可能になった
普通であれば、だれもが海外逃亡なんて無理だ、不可能だと思うでしょう。しかし、ゴーン氏は、海外逃亡を企てます。
成功させるために、何をすればいいのか?
前例がないし、未知の部分が多いために、ゴーン氏は詳しい人に頼らなければならなかったであろうことは、容易に想像できます。
つまり、ゴーン氏の海外逃亡でもっとも重要だったのは、逃亡を支援する人との連絡でした。
しかし、通信傍受などで、監視されているために、当局の監視から逃れる必要がありました。そこで、必要だったのが、連絡を取れる「仕組」だったのです。
ゴーンが言う仕組みとはどういうものだったのか?
では、その仕組みとは何だったのでしょう。
ゴーン氏の目的としては、完璧な逃亡計画を作り上げることでした。しかし現実問題として、逃亡計画を作っていることが、当局にばれてはいけません。そのため、完璧な逃亡計画作成を作ってくれる支援者との情報交換が必要になります。
しかし、支援者と情報交換するために、毎回接触していれば、当然怪しまれるでしょうが、しかし、何度も情報交換しなければ、計画を立てることができません。
情報交換していることがバレてはいけない
⇔
何度も情報交換しなければいけない
2つの相反する状況があったのですが、この両方の条件を満たすことのできる方法を作り出して、日常的に実行できるようにすることが必要だったわけです。その2つの相反することを、つなげることができること、これが、ゴーンのいう「仕組」だったのです。つまり
情報交換していることがバレてはいけない ←仕組み→ 何度も情報交換しなければいけない
この仕組み作り出し、この仕組みを繰り返すことで海外脱出の完璧な計画を作ることが可能になり、そして、海外脱出というゴールに到達することができたわけです。
ゴーン氏は、こうした上記のような図式を明確に頭の中で意識していました。だからこそ、逃亡を成功させた秘訣を「仕組」と言い表したのです。
どうでしょうか?ゴーンの逃亡の仕組みに関しては、また追々お話していきたいと思います。もし話が面白いと感じていただけたら、ぜひメールマガジンにご登録お願いします。