ビジネスのきっかけは強引でも作ったもの勝ち
売る人が気に食わなくても、商品が良ければ買いますよね。その最たる例が、孫正義さんや三木谷浩史さん。このお二方、今や押しも押されぬ大社長ではありまして、信奉者も多いですが、実際に嫌っている人も多いのも事実。
でも、孫正義さんが嫌いでも、ソフトバンクの携帯を使っていたり、三木谷浩史さんが嫌いでも楽天を利用している人も多いのも事実。
売る人が嫌いでも、商品が良ければ買うし、サービスがニーズに合ってれば利用するものです。
ですから、ビジネスにおいても、そりゃ、相手に好かれるのほうが良いに決まっていますが、あんまり相手にいい顔しすぎて、肝心な商売のチャンスを逃すよりも、相手に嫌われても、売り込みをかけたほうが、自分は嫌われても商品がよければ、商売になることもあるわけです。
解除しても何度でも送られてくる腹の立つスパムメール
あなたも経験あるかどうかわかりませんが、解除しても解除しても何度でも送られてくるスパムメールを受け取ったことがあるかと思います。
いつもは即効で削除するのですが、たまに、思わず読んでしまうメールってあるかと思います。
読むのも時間の無駄だと思いつつ、ついついメールを開いて読んでしまい、「誰がクリックするか！」と思いつつも、ついついその中に書かれていたアドレスをクリックまでさせられた、すごいレトリックを駆使したメールがあったのです。
その文面は次の通り
この方法を使えば、 １００％報酬が発生します。 おはようございます。 XX XXXXです。 アフィリエイトもやり方は、 本当にかなりの数ありますが、 どのやり方も、必ず成功する アフィリエイト手法は、 今まで存在しませんでした。 ところが・・・ この方法を使えば、 誰でも１００％稼げてしまいます。 早ければ、５時間後に 報酬が発生しますので、 毎月大きな副収入を手にして、 来年からは、有意義で自由な毎日を お過ごし下さい。 http://XXXXXXXXXXXXXXXXX17&uxxx０ 【★クリックで５０ポイント】
と、これがそのメールの文面だったのですが、この文章は、文章を見た人にクリックをさせるためのレトリックが隠されているのです。
クリックをしないとその答えがわからない
もちろん、こんなスパムメール、まったく信用していないので、文面を読みながら、１００％稼げると書いてあっても、「そんなわけないだろ」と思うのですが、さらに畳み掛けるように、早ければ５時間で報酬が発生します、なんて書いてありますね。
そして、それらをよりリアルに想像させるために、「大きな副収入を手にして云々・・・」と、想像力を掻き立てるものの、その手法が一体何なのか、一切言及していません。
そして最後にURLがあるわけです。
つまり、クリックすると、その先に答えがありますよ！というわけですね。
この文章がうまいのは、「ここをクリックしろ」とは言わないところです。クリックしろ！と言われると、逆に反抗心が湧いてくるものですが、とくに何も言わず、ただ、URLがあると、気になってしまうものです。
これが、たとえば、「このFXの手法なら１００％稼げる」だとか「この転売テクニックなら１００％稼げる」などと、より限定的な言葉を入れると、FXやら転売やらに興味ない人は、URLをクリックしないでしょう。
そうして、対象者をとくに限定せずに、ぼやかすことによって、より多くの人に興味をもたせ、URLをクリックさせてしまう、レトリックが駆使されているのです。
ランチェスターの法則「一点突破」のビズトリック
これは、URLをクリックすることで、疑問が解決するよ、というレトリックが駆使されているわけですが、１００％報酬が発生するだとか５時間後に報酬発生だとか、なんの根拠もなしに、無責任にいうなんて、通常であれば、人間性を疑われかねないですよね。
でも、このメールで一番重要なことはなんでしょう？
このメールは、リンク先の教材を売りたいわけで、リンク先には、非常に長々としたセールスレターが書かれたランディングページがあります。
つまり、このメール主は、自分でその商品を説明したり、購入するように説得する必要もないのです。
ただ、このメールを読んだ人が、そのまま、リンクをクリックして、セールスページに行けばいいだけのことなのです。
よって、このメール主は、商品の説明だとか一切書かず、メールのリンクをクリックさせるという一点だけに集中したと思われます。
下手に説明せずに、ただ、リンクをクリックさせることだけに集中する、そして次に繋げることで、次々と展開させていくことができるのです。
このように、常にその時の目的を吟味し、やるべきこと、一点に集中することで、ビジネスを展開させるチャンスは広がっていきます。
